いびき治療

「いびき」は、睡眠中に舌やの喉の筋肉が弛緩(ゆるむ)ことで、上気道を部分的に狭くし、呼吸の流れで粘膜震えて発生する振動音です。
その原因はさまざまで、肥満や咽頭扁桃(アデノイド)、骨格(あごが小さい/狭い)、鼻疾患、アルコールや薬物摂取などがあります。
”いびき”は主にその耳障りな音ばかり問題視されがちですが、実はより深刻な病気”睡眠時無呼吸症候群(SAS)”の兆候と言われています。

正常な人の睡眠時における気道状態(イメージ)

睡眠中筋肉が弛緩(緩む)した状態でも気道は確保されている。

いびき"発生時における気道状態(イメージ)

舌や軟口蓋(上あご奥の柔らかい粘膜)が弛緩(緩む)し、呼吸により軟組織が振動して"いびき"をかいたり、低呼吸(酸素不足)になる。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)とは

上気道が完全に閉塞(閉じる)すると呼吸が止まってしまいます。
これが閉塞型睡眠時無呼吸症候群(SAS)と呼ばれる病気です。
呼吸の停止により脳が酸素不足を感知して、呼吸を開始するために一時的な覚醒(目覚め)を即すので、窒息することはありませんが、この無呼吸状態を一晩に何百回も繰り返すことで、睡眠不足による昼間の強い眠気や、さまざまな病気を誘発する恐れがあります。

睡眠時無呼吸症候群(SAS)の気道状態(イメージ)

【睡眠時の筋肉弛緩(ゆるみ)】

舌や柔口蓋(上あご奥の柔らかい粘膜)が弛緩(緩む)し、一時的に気道が閉塞され、呼吸が停止(無呼吸)してしまいます。

睡眠時無呼吸症候群の定義

一晩(7時間)の睡眠中に10秒以上の無呼吸が30回以上、または睡眠1時間あたりの無呼吸回数や低呼吸回数5回以上発生し、 そのいくつかはノンレム睡眠期(熟睡時)にも出現する。

睡眠時無呼吸症候群の主な症状

大きな"いびき"
睡眠中の多動
起床時の頭痛
夜間の窒息感や息切れ
日中の極度な眠気
夜間の多尿
性格の変化
性機能低下 など

睡眠時無呼吸症候群の主な合併症

脳梗塞
不整脈
心筋梗塞
肺高血圧

生活環境の変化により日本国内でも約200万人以上の潜在的な患者が存在し、 今後も更に増加傾向にあるとも言われている病気なので、早期の専門医師による受診・検査をお勧めいたします。

ソムノデントMAS

ソムノデントMASは、上下顎分離型の睡眠時無呼吸症候群治療用の口腔内装置です。

患者さん個々の歯列にあわせてカスタムメイドされた装置で、 上下歯列にフィットするプレート部分とその形状で特許を取得した独自のウィング部分で構成され、 装着時の顎位の動きを規制しながらも、患者さんが自由に口をあけるこことができるように設計されています。

上顎臼歯部には顎位置を微調整するためのスクリューが装備され、装着後の調整も簡単におこなうことができます。

ソムノデントMAS の主な特長

気道の閉塞を防止

装置の両側に付与されたウィング部で睡眠中の下顎の動きを規制し、気道の閉塞を効果的に防止することができます。

快適な装着感

上下分離型なので、装着中に口を開いたり、会話や水を飲むこと、咳やあくびも自由にできます。

コンパクト設計

大きさは手のひらに乗るほどの軽量、コンパクトです。ご家庭だけでなく、出張や旅行などにも持ち運びができます。

上顎が無歯顎(総入れ歯)でも装着使用できます。

ソムノデントMASには上顎無歯顎用としてエデンチュラスタイプ(無歯顎用)をご用意しています。